アルピニストを目指すべきか

高い山をアスリートのように登る

目標は高く

険しい道のりを乗り越え

勝つために

生き残るために

サバイバルするために

 

競争しながら

たくさんの苦労をいとわず

来たる勝利の時刻(とき)を

つかみとるために

毎日毎日

努力を続ける

 

高い目標を

短期間で目指し続ける

クォーター毎にひかれるゴール地点

ゴールした先には

さらに高いハードルが設けられる

 

自分がこれだけ頑張っているのだから

頑張っていない者を見たとき

イライラしたり

訝しんだりする

 

マスクをしていない者が気になり

風紀委員のような

優等生のような振る舞いが

主流になっている

 

コンプライアンスという

横文字を免罪符のようにひっさげ

はみ出すことが無いように

バリケードをはる

ドンドン視界が狭くなっていく

 

ただ

高い山頂を目指し続けているから

余裕が無くなっていく

 

それを目指す日常の朝

 

同じ時間に家を出て

同じ経路を歩き

同じ電車に乗り

同じメンバーに会う

 

娑婆世界で生きていれば

このような平日はあたり前だし

日常に染み付いた習慣は

なかなかとれるものではない

 

ひとつのレールに乗ってしまうと

時の流れに流されながら

無意識に同じテンポを刻み続ける

 

しかし

これからの風の時代

たくさんの情報が

風に乗ってやってくる

 

いつ来るかわからない

どこから来るかわからない

誰から来るかわからない

 

情報という微粒子が

いろんなところから飛んでくる

 

青空の下

川のせせらぎ

小鳥のさえずり

木々の香り

 

自然からの響き

自然からの香り

 

インターネットの世界から

電子に乗ってやって来る

 

人とのコミュニケーションから

所作から伝わってくる

オーラ、音霊、言霊

 

目に見えないからこそ

気づきにくる

 

目に見えないならこそ

掴みづらい

 

だからこそ

五感を研ぎ澄まされる

五感を鍛える

気のレベルを上げて

アンテナの感度を高めたい

 

周りに流され

余裕が無くなってしまうと

感じるべきものを感じられなくなる

 

時間の長さは有限

人の持っている体力も有限

人の持っている能力も有限

そして、人の命も有限

 

限りある人生を

どのように生きていくか

 

皆と同じところに向かうために

さまざまなチカラを失い

余裕が無くなっている

 

だからと言って

すぐに離脱するように舵をとると

無理があり、遠心力で飛ばされる

 

一度

高すぎる目標を小さなステップに変え

全力で高い山を目指すのではなく

例え

小さな山でも着実に目指すように

 

振り落とされてないように

ギュッとハンドルを固く握っている

F1仕様の高機能のマシンから降りよう

 

時間の密度は無限

人の持っている気力は無限

 

無限の世界へさあ行くぞ

脳内からバズライトイヤーが迎えにくる

 

山頂よりもさらに高い世界へ