ティッピング・ポイント
10.9にこの散文詩を再開して
そろそろ1ヶ月となる
すべてを見ていただいた方
心から感謝申し上げます
散文詩に出会ったのが
2016年3月
とある有名アーティストとの出会い
菓子をボリボリ食べながら
他愛もない話をしていると
あのね、いろんなことがあってから
詩を書き溜めてるんだよね
と見せてくれたノート
綺麗に描かれた文字達が
踊るように
ノートから飛び出してくる
神社などにお参りに行き
お願い事を書くのは
墨を使うのがいいと言う
えんぴつも日本に入ってきて歴史がある
はじめて使ったのが徳川家康
江戸の歴史とともに
使う人が増え
いろんな人に受け継がれてきた
昔から使われてきた素材でないと
神さまは読めないかもしれないという
アーティストは
頭の中に浮かんでいる
世界の風景を描写する
味わい深いその詩たちは
私の心を打ち
ブログで詩を公開することを
応援した
いま、この瞬間も
たくさんのブログが更新されている
いろんな投稿者が
文字の構成を工夫したり
写真を配置したり
映えを意識したり
あの手この手でアピールして
閲覧数を増やそうとしている
私はこれからも
このスタイルを貫こうと思う
文字だけの
地味で味気ないこのスタイルを
文字には魂が宿っていて
文字霊から伝わるものがあると信じる
いまは読者は少ないかもしれない
だが
いつの日か
ティッピングポイントを超え
多くの人のココロに届きますように
いつの日か
多くの人の支持を得られるようになったとき
最初から支持していただいた人に
最大限の感謝を伝えたい
ありがとう
この5文字は
最も短く、最も強い
最強の文字霊だ
すべての出会いにありがとう
分人
という言葉を聞いたことがあるだろうか
デジタル上の世界に
もうひとりの自分が投影される
10年前では想像できなかった世界が
いまは現実になってきている
我々のコミュニケーション手段を進化させ
国境をも超えていく
デジタル社会がもたらす未来を
我々はどのように拓いていくか
現実では行けないところへ行き
現実ではできないことができる
分人
人は複数の世界を同時に生きることができる
自分がメタバースの空間で
もう一人の自分と向き合う
パラレルワールドに生きる
マルチバースと呼ぶべき世界
どちらも本物の自分で
どちらも投影された自分
視覚や聴覚だけでなく
味覚や感覚まで一体となっていくだろう
脳の中に流れる電子と
コンピュータ上の電子が
フュージョンして
新たな世界を作り出す時代がやってくる
いまは、まだ投影されている
もう一人の自分として認識する
メタバースの世界が広がっている
人間の神経を
脳電子の流れを
完璧に同じレベルに創りあげるには
VRやAR
仮想現実や拡張現実は
人間の脳内の世界から拡張されるもので
補助的な位置付けに過ぎない
主は我々の脳内の世界
自分の中の自分
デジタルに支配された現代において
自分を見失う者が続出している
インスタ映えを狙って
目の前の風景を楽しむより
スマホの先の誰かに対して
アピールするために行動している
目を閉じてみると
もうひとつの世界が広がる
時間軸を過去に戻すこともできる
それが悟りの世界
むかしむかしから
言い伝えられている
数々の伝説のはなし
人から人へ
語り継がれてきた物語
ぼ〜〜や〜〜よいこだ ねんねしな〜
龍の背に乗って
大空を飛び回りながら
たくさんの街の
じいじやばいばに出会う
万物は龍が天に登るがごとく
螺旋階段のように
グルグル回りながら
ゆっくりと
だけど
確実に進化している
ソサエティ5.0と呼ばれるいま
昔懐かしいものが復活し
新しい機能が付け加えられる
人々は
生きている証を残すために
たくさんのデータを撮影し
配信している
それには霊が宿っていて
人は分人として
パラレルワールドを生きている
人々は自然と一体化して生きる
たまに妖怪が紛れこんでいる
それを楽しみ
それを味わう
味わい深き人生を送るために
分人として
自分の中の自分と
社会の中の自分を
ヒュージョンさせて生きる
そうすると
新たなチカラが湧いてきて
行ったことがないところに
行けるのかもしれない
作用し合うモノたち
いつもいつも繰り返される
日常での出来事に
振り回されてはいないだろうか
だんだんと視野が狭くなり
不安が不安を呼び
あんなに明るかった
澄み渡る秋の青空に
モヤモヤ湧き出す雲
シワのように積もっていく
最初は
白い綿のようなふっくらと
シルクのような柔らかな表情
だが
だんだんとグレーに変わり
穏やかだったさざ波が
だんだんと波動を増し
波の振幅が大きくなる
流されまいと
何かに必死につかまる
作用・反作用の法則
一方向に流れを作ろうとすると
逆向きのチカラができる
フィードバック現象
物質は動いているものは動き続けるように
一定のリズムを維持する機能がある
動いているものに対してブレーキがかかり
ブレーキがかかると
ブレーキを打ち消すようにチカラが加わる
万物は素粒子が元になっているが
物質どおし
作用し合って
万物を形成している
作用が始まるときは
いろんな現象が大きく現れ始める
動き始めると一気に流れ始める
次から次へと加速していき
とんでもないエネルギーを帯びている
滝のように流れおちる
このまま突き進んでいくのではないか
と思われた瞬間
強烈な逆向きのエネルギーがはじける
セーリングクライマックス
という言葉があるように
売りが売りを呼び
真っ逆さまに落ちていくが
加速度MAXになると
大底に跳ね返されるがごとく
物凄いスピードでプラスの方向へ
陰が陽に転換する
強烈なエネルギーが湧き起こり
反動からの復活は
普段考えられないチカラが宿る
万物は振動している
一方的な現象はいづれは終わりを告げる
陰から陽へ
陽から陰へ
絶好調のあなたへ
これから下り坂がやってきます
万全な備えをして
位置エネルギーから運動エネルギーに
上手く転換できるように
ギアを交換して
バッテリーに充電できるように
荒天を楽しむために
十分に
どっしりと
準備をして欲しい
下りはじめたら
スピードがついて
後戻りができないのだから
チャンスを掴んだ者たちは
次の山がそう簡単に来ないことを知っている
暗く長いトンネルの中を
絶望を感じているあなたへ
夜明け前が一番暗い
これから吹いてくる
強烈な追い風を受けるために
自分のココロを開放し
心の翼を大きく広げよう
きっと
悲しみが大きいほど
人には優しくできる
辛くても
人が見ていなくても
積んできた陰徳が
あなたの飛躍を助ける
オフェンスとディフェンスの組み合わせ
アクセスとブレーキの組み合わせ
どちらも常に強さが変化する
その微妙な変化を感じながら
作用を楽しんでいきたい
自分探しと言っているが
世界一周旅行
オーストラリアでのホームステイ
ワーキングホリデー
インド放浪
アマゾンの秘境潜入
多くの人は
学生時代から
社会というものを体験させられ
課題に追われながら
日々の青春時代をそれなりに満喫し
卒業前に就活という大海原を航海するために
乗り込む船を決める
昔は到着地まで
長旅のお供は同じ顔ぶれ
同じ釜のメシを食い
共に成長していく
メンバーシップ型の社会
それに嫌気がさした者達が
自分の居場所を探して
海外を放浪する
自分探しと称して
果たして見つかるものだろうか
何かは探したら見つかるのかもしれないが
多くは良い思い出づくりのネタとして
笑い話となり、社会に戻っていく
横並びが美徳とされた時代は
社会全体が発展するために
個人個人が役割を果たすべき
社会のお役に立つ
そのスローガンのために
一生懸命働き
苦労が生きる勲章
あれから時代は大変革した
社会は多様化に満ち溢れ
同じ価値観を維持し続けることは
不可能になった
グローバル化によって
社会構造が変化した
個人のチカラが試される
必要なときに必要なだけ
借りる時代
所有からシェアすることが当たり前となった
インターネット上に溢れる情報を
いかに自分のものとできるか
知識から知恵の世界へ
1対多の組み合わせ
スタートラインで同じ場所にいても
あっという間にワープして異空間へ
知恵は自分の中にしっかりとした物差しがないと身につかないもの
知恵の源泉は
自分を客観的に俯瞰して
内なる自分を磨くことで
恵みを得られるもの
全く違う空間で
全く違う性質のモノが
ある日突然共鳴する
フラクタル共鳴
自分の中にも内なる自分がいて
同期がとれているとき
ミラクルなシンクロが起こる
真なる自分とのフュージョン
全く同じ大きさ
全く同じエネルギーでないと
不完全な型となって現れる
人は生活のなかで
トライアンドエラーを繰り返しながら
チューニングを繰り返す
やがて
真なる自分に出会えるスイッチが押されたとき
これまでの経験が走馬灯のように
脳内シナプスによって
光景が写しだされる
我々は生きている間
してもらう幸せを感じ
できるようになる幸せを感じ
さいごに
してあげる幸せを感じる
第三の幸せのタネを
いくつ撒くことができるのか
タネが発芽し
双葉を出し
成長し続け
幸福の果実を得る
心田を耕す
これが自分探しの正攻法
生きている軌跡
ひとはハイハイを始めてから
どれくらいの距離を移動したのだろう
できることがだんだん増えていく
活動範囲がだんだん広がっていく
知っていることが増えて
より遠くの場所に行って知見を広げる
日本全国を測量して歩いた伊能忠敬
意外なことに
測量を始めたのは50歳
今で言うと
定年退職した後のセカンドキャリア
人は歳をとると
考え方の柔軟性を失い
チャレンジすることよりも
デフェンスに入ってしまう
キャリアを積み重ねていくと
人から教わることをしなくなる
ところが、伊能忠敬
19歳下の師匠に弟子入りをして
天文学や測量の技術を教わる
好奇心に突き動かされる
とはいえ
なかなかできることではない
趣味で始めた測量の旅
関東だけの予定だった
隠居の老人にしては
本格的すぎた
あまりにも精密で
それに目をつけたお役人
関西にも足を延ばすように
お願いしたようだ
関西は予想以上にデカかった
四国は予想以上にデカかった
四国は1300年前から
人々がお遍路の旅で回っているが
途中で脱落するお遍路ころがしに
多くの者が阻まれる
焼山寺に向かう深い山道の入り口
境界が作られているかのごとく
看板が立っている
この先に向かうための覚悟
それを問う
そこまで命がけで進んだ者達が
歩き続けた道にエネルギーが宿る
先人たちが覚悟を持っていく道中を
引退して隠居に入った伊能忠敬が
測量しながら進んでいく
弘法大師の生まれ変わりなのか
驚異的な体力とバイタリティ
人はみな
生きた証を残したい
今日もまた
バースデーパーティーが行われている
現代社会では
インターネットのクラウド上に
簡単に軌跡を残すことができる
デジタルが無かった時代
解き明かされた軌跡を
大昔の隠居の仙人は
趣味でやってのけた
歳を重ねていても
好奇心を持って
謙虚な気持ちを持っていけば
とてつもないエネルギーか沸き
奇跡が起こる
それが軌跡を残している
八百万の神が宿る国
たくさんの応援を受けられる土地にいる
我々は自信を持ち
好奇心を持ち
だけど
謙虚な気持ちで日々を過ごしたい
たったひとりのHero
人間にはさまざまな欲求があるが
最上級の欲求が自己超越すること
なりたい自分を超えたい
そのために
社会的に承認されること
マズローの法則
社会的に認められ
名声を得たい
多くの人にリスペクトされ
多くの人の人生に影響を与えたい
だから
たくさんの時間や労力、資金を使い
人間関係を作り出し、育み、拡大しようと
日々、スマートフォンを握りしめ
画面の向こうの人達に語りかける
ひとりひとりには
それぞれの判断基準があり
日々、行動するための判断をして
行動の積み重ねが
現在の自分を作っている
巷には
人生を変えるために何をしたらいいか
How to本が出回り
いろんな人が
道を切り拓こうと
必死にもがく姿をよく目にする
答えはそう簡単ではない
答えは必ずしも明文化されているものではない
人はひとりぼっちで産まれてきて
たくさんの人と出会いながら
道を行じながらたくさんのことを学んでいる
時には
暗く冷たい洞窟の中に迷い込み
耐え難きを耐えてきた
負の極地に迷いこんだとき
ふと、手を差し伸べてくれる存在に出会ったりする
人はたくさんのモノに支えられ
救われている
不思議なチカラが身に満ちて
尋常ではないエネルギーを与えられ
ひとりでは到底できない
広大な世界を創り上げていく
多くの賢人たちの自伝を見ても
上手くいかない多くの苦節の上に
成功が成り立っている
歴史上の偉人たちの中には
生きている間には全く相手にされず
死後の世に
遅れて評価されることも多い
娑婆世界に生きる我々は
そこまで大きなスケール感でなくても
日常の小さな積み重ねの中で
たくさんの苦難の壁にぶち当たる
カオス化したソーシャルフィールドの海原で
遭難する者が続出している
無理して成功しようと
必死にオールを漕いでしまい
風に流され、道標を失う
人は何をするか
何に貢献するか
どれだけGiveの精神で生きれるか
表面的なDoばかりがフォーカスされる
日本人は苦労が美徳で
社会のため、組織のために
献身的に貢献することで
評価されると固く信じている
が、どうだろう。
世界から成長か取り残されている現実を見つめなければいけない
昔の時代は必死に働き
寝食を忘れて頑張った
今の若い者は我慢が足りない
弱くなったと
信じて疑わない人々がたくさんいる
第四産業革命が始まっている
人間の知恵はAIによってさらに進化し
できなかったことがいとも簡単にできる
勤勉さだけが武器になる時代は終わった
だが
島国日本の中だけにいると
情報の海に隔たれて
劇的に変わりゆく振動を感じることが難しい
波動を感じるためには
頭のなかを無にして
アンテナ感度を上げることが大切だ
受け取ることができる存在になるために
だからこそ
いま、この瞬間苦しんでいる者たち
難しいことをやる必要はない
無理をしてもがく必要はない
存在しているだけでいい
自分の中の在り方・beingを調律し
自分を覚醒する振動を受け取れるように
真の自分に出会うため
たったひとりでいい
近くにいなければ
内なるもう一人の自分でもいい
たったひとりのHeroになるために