人は死なない

最近、こんなことを語る人が出てきている

医療の最先端にいる方でも

常に生死の境目を観ている人でも

 

死は必ずある

死は避けることはできない

 

しかし

死というワードを再定義することで

見える景色が変わってくるだろう

 

命はどのように定義されているか

人のココロはどこにあるのか

脳みそだろうか

心臓だろうか

腸内だろうか

 

マンモスの時代から

現代に至るまで

命を繋ぎながら脈々と引き継がれてきた

 

生きとし生けるすべてのものが

相互相関して繋がり

支え合って生きている

 

生き残り

勝ち残り

サバイバル

 

こんな言葉が飛び交っているが

我々が先祖代々から受け継いだ秘訣は

これらの言葉だけだろうか

 

ビッグバンから始まったといわれる宇宙

約138億年前に始まったシンフォニー

 

ただただ、生き残りたいと言っても

できることではないだろう

我々は悠久の歴史の中のたった一瞬

 

船に乗っているようなものだ

人はみな

エゴに陥りがちだ

船の上で必死にオールを漕いでいるようで

実際はエンジンがついていたり

海流に流されたりしているだけで

思ったとおりにはならないのだ

 

そうなってくると

オールを漕いで進んでいる気になっていることに

気づくことができるか否かが分かれ道

 

我々は生きている証を作りたい

それが究極の欲求なのではないだろうか

 

じいちゃんの家に今も残る

夏休みに遊びに行ったときに背を測った印

 

むかしむかしにもらった手書きの手紙

修学旅行で書いた班の仲間達で書いた色紙

 

部活で後輩達からもらった色紙

 

物体として今も残り続けているもの

それを時空を超えたいまも

その記憶が伸び覚まされてくる

 

あのときの風の香り

あのときに微笑んでくれた笑顔

あのときに親身になってかけてくれた言葉

 

それは今も生き続けている

物体として残っていないものでも

今生きている脳内のシナプスの中に

バラバラに保存され

何かの拍子に呼び覚まされる

 

厳密に存在しない

イコール 死

これが常識とされてきたが

 

たとえ、存在が無くなってしまっても

どこかで生き続けることができるのだ

 

人は二度死ぬ

一度目は細胞そのものの死

二度目はその人のことを忘れない人がいる限り

人は死なない

 

今は亡き祖父母、師匠、友人

昔よりも距離が近くなった気がする

 

なぜならば

これらの法則に気づけたから

 

ありがとう さようなら

そして おかえりなさい