数字に捉われない世界

数字に触れない日はない

 

日常の買い物にしても

インターネット広告にしても

メディアにしても

ビジネスシーンにしても

 

0という概念を創り出したインド人たちも

数字があるから

無いという数値が必要だったのだろう

 

198円 1,980円

数字のマジックを繰り出す

 

同じものでも地域によって違う数字

同じものでも店によって違う数字

同じ店でも時間帯によって違う数字

 

では

そのものの物体の性質は違うのか

 

たしかに

時間が経つと品質は落ちていくのだが

食べられる品質は維持されている

 

賞味期限と賞味期限

これらの範囲内に収まっているから

商品として売ることができる

これらも数値で管理されている

 

昔昔、マーケットができる前は

物々交換

人と人が価値の交換をすることで

互いに不足しているものを補充し

余っているものを放出する

 

それらの取引の中では

数字はあまり重要視しない

 

必要なものをもらい

不用なものをわたす

 

この原則は現代でも変わらない

 

需要が多いものは値段が上がり

需要が少ないものは値段が下がる

 

実際にものが陳列され

目利きがチョイスしたものを在庫で仕入

得意先に卸売ることで

利益という果実を生み出す

 

資本主義経済においては

素材となるものを仕入れて

いかに付加価値を上げて売れるか

 

マーケットにおいては

巨大な在庫と在庫のエクスチェンジが

繰り返し繰り返し、世界中で繰り広げられる

 

さまざまな思惑で集う参加者達

扱うものや業種は違えど

 

究極の想念は

安く買って、高く売りたい

高く売って、利益を出したい

 

同じゴール地点に向かって走ると

何が起こるだろう

 

条件がよいものに殺到する

競争が起き、争う者達でごった返す

 

足の速い者

強いチームワークがある者達

周りのチカラを削ぐ者達

 

日本も高度経済成長時代から

すっかり西洋化してしまい

 

経済的に成功した者への崇拝思想

 

数字で捉えることができる生産性

生産性こそが人間の存在価値

 

いかに生産性を上げられるか

いかに多くのお金を生み出せるか

いかに多くの数字を上げられるか

 

強き者のみが生き残る 優生思想

 

日本もかつてのバブル時代は

それでも全体が成長しているので

ある程度の人が豊かさに向かって

爆進してきた

 

だが

グローバル化してしまったIT革命以降

日本の存在はシュリンクし続けている

現在の環境下での優生思想は危険である

 

強き者が弱き者を搾取し

強き者はそれを続けるために奔走し

弱き者は強き者の神通力にすがりつく

 

すると

カースト制度のような圧倒的な格差が固定化する流れが加速する

 

数字の上では史上最高益

数字の上では増収増益

 

だが

実情は受益者が激減して

少数の強者に吸い上げられている

 

いまこそ

数字に捉われてることなく

人と人とが目に見えない価値の創造

 

知恵を借りる仲間づくり

時間という資源を大切に使う

 

使命と書いて

命を使うと読める

 

限りある命の粒子に

輝きをもたせることができるか

 

これは

自分自身との対話から生まれる

自分自身は常に身近にある

近いからこそ、いつでも話せると思って

自分と正対する時間を軽視してはいけない

 

他人と向き合う前に

自分を整えることができなければ

どんな勝負にも勝てるなずがない

 

どんなに表面上着飾ったとしても

簡単に透視される場においては

無力である

 

自分を信じることができれば

絶対肯定してくれる存在が見えるようなれば

 

数字だけでは表せない世界が見えてくる