Giveの精神に潜む罠

利他のこころ

自分よりも人様の役に立つ

慈愛を持って周りに人に尽くす

 

For the Team

One for ALL

 

メンバーシップ型で成長してきた

日本人にとても馴染むことば

 

日本には八百万に神が宿るとされ

さまざまなサポートを得られるからこそ

周りに対してもチカラを尽くさなければいけない

チーム一丸になってやり遂げなければいけない

 

世界にも例を見ないほどの高い精神性

困ったときには助け合い

困ったときには共に苦しみを分かち合う

 

お遍路さんの時代から

お接待という言葉が受け継がれている

頑張っている人に食料を与え

感謝の気持ちを伝える

 

素晴らしき文化をこれからも残したい

ハードパワーでは世界にアピールするチカラを失いつつある今

ソフトパワー、コンテンツをジャパンブランドとして確立し、発信していくべきだ

 

ただ、ここに潜む罠に気をつけなければならない

それは

高い精神性を維持するためには

まずは自身の軸がしっかりしていて

自身が十分に満たされている必要がある

 

電池に例えるならば

電源が供給されている状態ならば

どんどん与えてもガス欠になることはない

 

しかし

バッテリー稼働になると

ドンドンと流していると残量が減り

ついには供給できない状態となる

 

少し前の日本ならば

経済自体が全体的に拡大しているので

個人にも電源が供給できていた

 

それが

グローバル化の波におされて

社会全体が電源供給しずらくなり

バッテリー稼働になってしまったようだ

 

昔の日本の会社では

事業が拡大して収益を伸ばしている

ということは

社会に必要とされている証拠

それに貢献してくれるメンバーにはどんどん還元するのが成功の法則

という流れがどの会社でも起こっていたが

 

今では会社は株主のもの

電源を供給しているのは投資家達なのだから

還元は投資家にされるのが当たり前

そのためには

何かあったときに備えて

内部留保、つまりバッテリーに溜め込む

 

ウィスキーが長い時間をかけて

樽の中で蒸留されるときに

樽の中で量が減っていく

つまり、蒸発をして濃度を増していくのだ

 

では、蒸発してしまったのはどこに行ってしまったのだろうか

 

業者ではそれをオシャレに

天使が飲んでしまった

天使のわけまえ

と呼ばれている

 

やりがい搾取という言葉がある

 

日本人は伝統的にマインドを変えることが苦手な民族かもしれない

前例踏襲、伝統的な手法を重視する

そんな大勢の人達が

構造が変わってしまった環境の中でも

頑張れば救われる

努力すれば必ず実を結ぶ

と考えてしまい

外の世界に目を向けることができないようだ

 

情報は簡単に手に入るゆえに

さまざまな情報に翻弄され

やがて思考停止となる

 

日本人よ

今こそ

八百万の神々の声を聞いて

知恵をつけ

天使のわけまえを探す旅に出てみよう

 

自分のココロのなかの天使に羽をつけて